貿易に関する実務

国をまたいで製品や商品の国際取引を行い、こうしたものの輸出や輸入を行うことを貿易と言いますが、こうした貿易に関する実務は、実にさまざまな業務が存在しています。

国際取引を行う際には、国と国との境を越えることになりますので、言語の違いや通貨の違い、距離の違いなどたくさんの超えるべきハードルが存在しており、こうしたことを一つ一つ解決し、商取引に対しての曖昧な部分をすべてなくしていくことが必要になるのです。

こうしたことに際して、例えば商品の輸出を考えた場合、輸出を行う前段階の商談や引き合いなどの対応についてを取り除いた部分だけで見ても、その貿易実務を行うためにはさまざまな状況をこなさなくてななりません。

商談が成立し、両者間の間に契約が締結された瞬間から貿易実務が始まることになりますが、こうした契約に対しても取引条件や決済通貨に関する問題、双方の法的な処理の問題、製品を運ぶ際などの保障の問題などについてなど、さまざまな事柄をクリアする必要があります。

これらが全て解決され、契約が締結された時点から貿易実務が開始されることになりますが、双方間で交わされた契約や決定書の内容に基づいて、輸出を行う業者は通関業者や開運を担当する業者に対して船積依頼書を作成し、製品の貨物の通関と船積みを依頼することになります。

これを受けた船積み業者や通関業者が貨物の一時置き場である保税市域にこれを運び、輸出に係る通関を通過させ、書類審査や現物検査の後に、税関から輸出許可を出してもらった後に、船会社の貨物船に対して船積業者が貨物を積み込んでいくことになります。

貨物の積み込みを確認した船会社は通関業者に対して、たしかに貨物が積み込まれたという船荷証券を発行し、これを受けた通関業者が依頼主である輸出を行う業者に対して、この船荷証券と輸出許可書などの船積書類を提出します。

この船積書類を受けた輸出業者は、これを為替手形とともにし荷為替手形として銀行に提示をすることによって、輸出の決済が行われることになります。


このように、実際には複雑な流れをとる貿易実務ですが、大まかに三つの流れに分かれており、輸出業者から商品が送り出され、船会社がこれを貨物運送し、輸入業者がこれを引き取るという商品の流れ、輸出に係る通関業者、税関、船会社などに対して書類を送り、またこれを受け取って申請などを行っていく書類や届け出の流れ、そして、それらの書類を取りまとめ金融機関に提示することによって決済を行う、代金決済の流れになります。

国際取引の流れは、貿易の自由化などによって頻繁に行われるようになり、こうしたことを取り扱うためのスキルに長けたエキスパートを育てるという面からも、貿易実務検定というものも存在しているのです。